CH-40 Nチェア
使 用 材 :国産胡桃材 (座面と背凭れ⇒産地 :北海道旭川産、樹齢約100年前後)
サ イ ズ :SW×SD×H(SH)
仕 上 げ :リボス社製(ドイツ)自然建康塗料「アルドボス」
◇ダイニングチェアのリメイクの御依頼でした。
旧き良き時代のモダンなデザインのこの椅子は、赤いビニルレザーの座面と背凭れが特徴的で、
お客様が40年も前から愛用してきた、昭和の懐かしい香りのする椅子でした。
「座面と背凭れを無垢の材で制作し直してほしい」といった御依頼内容に加え、なるべく
オリジナルのモダンな雰囲気を残したい意向から、特徴的な背凭れ部の鋲も木で表現することに
しました。
フレームは無垢のブナ材で制作されていましたが、貫が抜け、ひび割れがありましたので、
割れを補修し、普段使いに耐えられるよう補強をしました。
座面と背凭れは胡桃の無垢板をそれぞれ削り出し、オリジナルに対し違和感のない”座り心地”と
なるよう成形しました。
背凭れの鋲は「木ネジ隠し用の木のボタン」を適位置に入れ、その鋲を表現してみました。
これがなかなか見栄えがよく、お客様からも大変喜ばれました。
長く愛用されてきた家具を無垢の木でリメイクし、またさらに長く愛用していただく事は、
家具屋にとっても大変うれしく、意味のある事だと思っております。
これぞ環境に負荷をかけない”エコロジー”。そして何より文化的に”素敵”な事だなと思います。